オフィスワーカーの不安定さ
オフィスワーカーは人気でした。
その理由は体を動かして作業する労働よりも給与が割高だからです。
その分、ストレスと睡眠時間を削り、全国、世界と出張・転勤をしなければならず、住むところもままなりません。
待遇では家を買うことができますが、大企業で同じ住居に住み続けることはレアでしょう。
勤務地が変わるからです。
これは単身赴任で頑張ってくださいということもありますが、結婚して子供がいなければそういう無理もできないというものです。
また途中で結婚生活が破綻することもあるでしょう。離れて暮らすのですからリスクは急上昇します。
子供が2人いればそれほど余裕はなくなんとかなるかもしれません。
しかし、子供にはただいい大学へ入っていい会社へ就職しろとしかアドバイスできません。
医療従事者の雇用は安定している?
求人は多いです。
そして希望の土地で仕事を見つけることもできます。
介護職でも大変で待遇も良くないですが希望の場所で見つけることは可能でしょう。
ただ、これが国家資格を必要とする専門職だから仕事があるといっていいのでしょうか?
そうなればみんな国家資格を取ることでしょう。
学校を偏差値ではなく国家資格が取れる学校を選ぶことになるでしょう。
医学部、薬学部、看護学校とこういう最初から仕事ありきの大学へ入ることでしょう。
防衛大学も人気になるかもしれません。
防衛大学はちょっと特別なので別途考えます。
国家資格が取れる学校に進学しないと仕事に就けない時代となるのか?
もちろん、その可能性が濃厚です。
介護職まで含めて、医療介護の資格が取れる大学へ行くことが就職するための助けとなるでしょう。
ただ、問題なのが一番人手が不足している介護職であっても人が殺到して過多となれば仕事は見つかりません。
これが需給バランスです。
ここは資格が試験で決まるものなので人数を制限するのはなかなか難しく、どんんどん難しくしていくと史上最難関試験となることは想像できます。
こんな仕事が見つからないか、最難関テストを突破しないと資格が取れないというのではほとんど無資格のオフィスワーカーと代わりありません。
こういったことが国の経済力を弱めていって会社が外資に買われてしまう原因ともなるでしょう。
じゃあどうすればいいの?
みんながやってないことで将来必要となる仕事を誰にも教えずにこっそりやる!というのが一番だと思います。
秘密主義です。
誰にも教えずにどの仕事が一番伸びるかを予測して自分ひとりでそれを成し遂げるために力を注ぐのです。
そうすれば需要が増えたときに一人いい仕事条件で安定した生活が送れるでしょう。
でも、こういったことができるシステムではありません。
倍率が高いジャンルにいっても自分だけは頑張れば大丈夫?
倍率が高いジャンルにいっても自分だけは頑張れば大丈夫と思っている方は大間違いです。
競争に勝ってしばらくはいい思いができるでしょう。
しかし、競争過多の市場というのは使い捨ても激しく、年をとったら若い人にいれかえられてしまいます。
年を取らない人がいてもいいのですが、戸籍上の年齢は増えていくばかりです。
こういうことがあるので競争過多のジャンルへはいってもいずれ淘汰されるだけです。辞めておきましょう。
キャリアパスなんか考えている事自体がおかしい!
もう世界的にキャリアパスに悩んでるほど暇な国はもうないと思います。
生きるか死ぬか?
それくらいしか考えることはありません。
そうなると今まで日本でオフィスワーカーの間で行われてきたサラリーマン特有のキャリアパスというのは無駄であったということがわかります。
いい大企業が一生懸命無駄な時間を使ってしょうもないことを考えていたわけですからこんなのもう救うことはできません。
国産回帰でできるだけ国産メーカーのものを使おうという政策になっていくとは思いますが、さすがに救いきれません。
もうすでに外資系資本に取って代わられている会社がたくさんあります。
いまさら、強制的にこれは日本のものだやっぱ返せとやったら国際問題になってしまいますし、それによって日本が信用できない国と言われてしまってよけい世界から孤立するだけです。
こういったことをやっていたら思うつぼです。ますます株価が下がり衰退してしまいます。
経済の仕組みを変えざる得ないときが来た
そんな世界を全部社会主義にして全員にお金を配って生きていけるようにするというのは幻想ですが、
今ある仕組みを少し変えて今みたいな経済とは変えなければ破滅への道はまっしぐらです。
もう働き手の力は吸いつくされこれ以上がんばることができません。
先進国であっても海外では仕事を3つ掛け持ちしないと生活できないとか、月30万円稼いでいるのに家を借りて住むだけの費用がないから路上で暮らす人もいます。
こういうことが起きている以上、日本だけはダイジョブということは一切ありません。
日本だけは無関係というのは間違いでただ気付いていないだけです。
簡単にいえばこのまま闇雲に仕事が減り続けていく中でもがいても、年金が足りないから支給年齢を遅らせたり、支払いを多くさせたりしても仕事がないのに無理な話です。
ここで頑張っても疲弊していくだけです。
消耗しきったらもう何も頑張ることができません。
ほどほどにしておきましょう。
やがて仕組みが変わることでしょう。
そっちのほうが大事です。
いま、無理やりコロナの中でもがいても地獄へ落ちるだけです。
できるだけ冷静に今までやってきたことを継続して待っていましょう。
そうすればいずれ解決するでしょう。